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- 2020.11.15
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英国の医学雑誌『ランセット』7月号によれば、歯周病があると新型コロナによる重症化や死亡リスクが高まることが明らかになったといいます。
研究チームが新型コロナで死亡した人の口の中を調べたところ、大量の歯周病菌がみつかったそうです。歯周病菌が出す「プロテアーゼ」という酵素が、ウイルスの侵入を容易にすることはすでに知られています。
子供はコロナにかかっても重症化しないのは、歯周病になっていないから、という指摘もあります。
コロナ第2波、ともされる今、早めに歯科受診をして歯周病を治しておきましょう。
元の文献はこちらです:
Patel, Jay, and Victoria Sampson. “The role of oral bacteria in COVID-19.” The Lancet Microbe 1.3 (2020): e105.
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.11.05
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インフルエンザの予防接種の季節となりました。手洗い、マスクはコロナの影響でかなり徹底されていますが、もう1つ、重症化予防に欠かせないのかお口のケアです。
東京歯科大学の奥田名誉教授による研究では、デイケアに通う65歳以上の高齢者に対して、1.週1回の歯科衛生士による口腔ケアを実施したグループ 2,ご自身でいつも通りに口腔ケア(歯磨き等)をしてもらったグループ、に分けました。
歯科衛生士が口腔ケアを実施したグループでインフルエンザを発症したのは98人中1人(約1%)だったのに対し、ご自身だけのケアのグループは92人中9人(約10%)と、10倍近くの開きがでました。
お口の中にある細菌数が関係しており、高齢者に多い肺炎予防においても口腔ケアが大切だということがあらためて確認された研究でした。
歯磨きで落とせる汚れはおよそ半分程度といわれており、歯科医院で専門的なクリーニングを受けることが大切です。インフルエンザが流行する前に早めのお口のケアを心がけましょう。
- 2020.10.22
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歯並びや噛み合わせに問題があると、矯正器具で治療するのが一般的です。しかし、最近では、歯並びやかみ合わせに問題が出てから治療するのではなく、問題が出ないように予防的に行う歯並び治療への関心が高まっています。
いろいろな呼び名がありますが、当院では『プレオルソ』という治療方法を導入しています。
これまでの矯正治療は、治療完了後に後戻りしないように保定装置での治療が必須なっています。これは、後戻り、が起きるからです。この後戻りの原因が、舌や頬の筋肉などが歯を押す力が加わることで、歯がまた動いてしまうことなのです。
プレオルソは、そうならないように、また、歯並びが悪くならないように、予防として行うためのマウスピースのような装置です。
舌や筋肉が健全に発育、成長するためにこの装置を使用します。
「うちの子はいつもお口がポカンと開いている」「口を閉じた時、あごの部分に力が入っているようにみえる」といった場合は、あごの発育に問題があるケースが少なくありません。
当院では、マウスピースを使いながらお口周りの筋力をトレーニングするこの治療方法を行っていますので、お子様の検診も兼ねてご来院ください。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.10.12
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千葉県栄養士会によると、「『食べ物を噛んで、飲み込む』能力は、人が生まれつき持っている能力ではなく、離乳食、幼児食を通して練習によって身に付けられる」とされています。
歯科医の立場からもこの考え方には同意します。
しっかり噛んで、味わって、飲み込む、という一連の流れも、日々の食事によって少しづつ養われていく能力なのです。やわらかい食べ物ばかり食べていると、この発育に問題が起こり、不正な歯並びや、口呼吸、などの原因になっていると考えられています。
■噛むことの意義
食物の消化をしやすくする
食べることの満足感や喜びが得られる
食物に混ざっている異物を発見できる
口腔内の自浄作用がある
顎や口腔組織の正常な発達に役立つ
脳内の血液量の増加、覚醒効果、リラックス効果がある
■咀嚼が不足することの弊害
歯根膜の疾患、不正咬合、むし歯、歯周疾患、口内炎などの原因になります。
栄養的な偏りが生じやすく、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの摂取不足の原因になります。
やわらかいものばかりではなく、色々な食べ物をよく噛んで食べるよう習慣づけるようにしましょう。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.10.05
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加齢にともない、「噛めない」「食事でむせやすい」「飲み込みにくい」などお口の機能が衰えることを「オーラルフレイル」と呼びます。
東京大学の研究では、このオーラルフレイルがある人は、ない人に比べて要介護になるリスクが2.4倍も高いことがわかっています。しかも、たった4年でそれだけ差が開いてしまうので注意が必要です。
ではその予防策は?
はい、奥歯でしっかり噛むことです。奥歯で噛んだ時にこめかみの筋肉が動いているかが見極めポイントです。
奥歯を失っているとしても、適切な治療によってしっかり噛める状態を取り戻すことは可能な時代です。
いつまでも元気で長生きするためにも、お口の健康にも気をつけましょう。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.09.25
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- 2020.09.15
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最近の矯正治療における大きな変化は、「マウスピース式」の矯正方法は普及してきたことです。従来のワイヤーと金具を使った装置は、「取り外せない」「口内炎ができやすい」「見た目が気になる」など患者様からの不満も少なくありませんでした。
これらの短所を一気に改善したのがマウスピース式の矯正装置です。
食事や歯磨きの時は取り外せる、見た目が目立たない、口内炎になりにくい、などの長所が評価され、世界中で急速に普及しています。
当院では、子供向けの矯正にもマウスピース矯正を導入しており、虫歯のリスクが大幅に低下するなど、そのメリットを実感しています。
一昔前と比べて、飛躍的に快適に矯正治療ができるようになっていますので、歯並びやかみ合わせが気になる方は、一度お気軽にご相談ください。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.08.21
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歯を失いたくなければ虫歯や歯周病を予防すればいい。そして、虫歯や歯周病といえば、お口の中にある細菌が原因なので、徹底的に歯磨きをして、定期的に歯医者さんでクリーニングを受ければ絶対予防できる、と思われている方も多いかもしれません。
しかし、実際には虫歯と歯周病以外にも歯を失う原因があります。その大きな要因が噛み合わせです。噛み合わせのバランスがアンバランスだと、特定の歯にばかり強い力が集中してしまい、歯を支えている骨が耐えきれずに痩せてしまいます。
歯を失わないために予防するには、歯磨き、歯医者さんでのクリーニングに加えて、正しい噛み合わせ(歯並び)が大切です。
もともとの歯並びに問題がある場合や、かぶせものの高さが合っていない場合など要因は様々です。当院の検診では、噛み合わせのバランスも診ていますので、まずは定期的な受診をこころがけましょう。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.08.15
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当院に最近増えているご相談は、成人の方から「今から歯列矯正始められますか?」というものです。
実際にお話をうかがうと、「毎日マスクを着けている、そのマスクの下で矯正治療を進めたい」というお声が多く聞かれます。特に、接客に携わる方にとっては、絶好の機会、と捉えられており、ご相談件数も増えています。
矯正治療は、見た目が改善されるのはもちろん、歯ブラシが正しく当たりやすくなるため、虫歯や歯周病の予防効果も断然高まります。また、正しくない噛み合わせが原因で歯を失うケースも少なくありませんが、噛み合わせについても改善できるのが矯正治療です。
しばらくマスクは手放せないであろう今、矯正治療を始めてみませんか?
当院では女医の副院長(矯正医)が、ご相談から治療まで行っております。お気軽にご相談ください。
宇治市 中村歯科医院院長 歯周病学会専門医 中村航也
- 2020.08.04
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